エコキュートの選び方で悩まれている方へ
2024年1月11日
エコキュートは、いろいろな機種があります。そのため、どのようなエコキュートを選ぶといいか迷うのではないでしょうか。
ここでは、エコキュートの選び方で悩まれている方へ、エコキュートの基本的な選び方についてご紹介します。
Contents
エコキュートを給湯タイプで選ぶ
エコキュートの給湯タイプとしては、給湯専用タイプ、オートタイプ、フルオートタイプがあります。
給湯専用タイプのエコキュート
給湯専用タイプのエコキュートは、お風呂の湯はりが手動です。自分で給湯栓を閉める必要がありますが、お風呂の湯はりの状況をリモコンで知らせてくれる機能が搭載されているものもあります。
最も本体価格が安いため、交換しやすいことがメリットです。オートタイプのエコキュートよりも配管工事などが少ないため、本体価格のみでなく、工事費用も安くなります。
オートタイプのエコキュート
オートタイプのエコキュートは、お風呂の湯はりのみが自動です。追いだきや自動保温の機能は搭載されていません。お風呂のお湯の温度を高くしたいときは、高温さし湯を使います。
最近は、保温性能も魔法瓶浴槽などのようにアップしているため、お風呂のお湯の温度が低くなっても気にならないときは、イニシャルコストが安くなるためにおすすめでしょう。
フルオートタイプのエコキュート
フルオートタイプのエコキュートは、お風呂の湯はり、足し湯、保温が自動でできるもので、リモコンのボタンを一度押すと快適なバスライフが楽しめます。フルオートタイプのエコキュートは、浴槽の中からお湯が出てくるものです。
エコキュートを貯湯タンクの容量で選ぶ
エコキュートは、370Lや460L、550Lなどのいろいろな貯湯タンクの容量のものがあります。エコキュートは、基本的に沸かして貯めておいたお湯を使うため、貯湯タンクの容量が大きいほど湯切れが発生しにくく、お湯を大量に使うことができます。
そのため、家族数に適した貯湯タンクの容量のエコキュートを選ぶのがおすすめです。
家族数に適した貯湯タンクの容量は、次のようになります。
家族数が4人~6人のときは460L
家族数が5人~7人のときは550L
なお、この貯湯タンクの容量は、実際に使えるお湯の量ではないため、注意しましょう。実際に使えるお湯の量の目安としては、例えば、貯湯タンクの容量が370Lのときは700Lくらい、460Lのときは850Lくらいになります。
エコキュートは、外気温に影響され、寒い地域の方が暖かい地域よりも効率が悪くなります。そのため、例えば、家族数が4人のときは貯湯タンクの容量が370Lと460Lが該当しますが、暖かい地域では370Lを選んで、寒い地域では460Lを選ぶのがおすすめです。
湯切れが発生しないためには、住んでいる地域に適した貯湯タンクの容量のエコキュートを選ぶことが大切です。なお、例えば、シャワーの回数が1日に1回以上の方もいるのではないでしょうか。シャワーの回数が1人2回以上などのときは、家族数を1人分多くして貯湯タンクの容量を選ぶのがおすすめです。
また、来客が多いときは、ワンランク上の貯湯タンクの容量のエコキュートを選ぶのがおすすめです。なお、沸き増しの機能がエコキュートにはあるため、来客がたまにあるくらいであれば問題ないでしょう。
エコキュートを住んでいる地域で選ぶ
エコキュートとしては、耐塩害仕様と寒冷地仕様があります。
耐塩害仕様のエコキュート
耐塩害仕様のエコキュートは、潮風でも腐食しないように防錆処理を行ったものです。耐塩害仕様のエコキュートを選ぶ基準は、設置場所に直接潮風が当たるかどうかです。
直接潮風が当たらないケース
内海から300m未満のときは耐塩害仕様のエコキュートを選んで、300m以上のときは一般地仕様のエコキュートを選ぶのがおすすめです。外海の300m未満のときは耐塩害仕様のエコキュートが使えませんが、500m〜1kmのときは耐塩害仕様のエコキュートが使えます。
なお、離島や沖縄では、500m以上離れているときだけ、耐塩害仕様のエコキュートが使えます。
直接潮風が当たるケース
耐塩害仕様のエコキュートは、内海で300m未満のときには使えませんが、300m以上500m未満のときには使え、500m以上のときには一般地仕様のエコキュートが使えます。また、耐塩害仕様のエコキュートは、外海から500m以上1km未満のときには使えますが、500m未満のときには使えません。
そのため、離島や沖縄で直接潮風が当たる場所では、エコキュートが使えません。また、耐塩害仕様のエコキュートでも、腐食に対して全く問題ないということではありません。メーカーの注意事項やお手入れ方法を十分にチェックして、エコキュートを使ってください。
寒冷地仕様のエコキュート
寒冷地仕様のエコキュートは、-25℃くらいの外気温まで使えますが、-20℃を下回る外気温のときは室内に貯湯タンクユニットを設置する必要があります。
また、ヒートポンプユニットを積雪対策として高い場所に設置するなどが必要になるため、工事費用が高くなります。
エコキュートを水圧で選ぶ
エコキュートを選ぶときは、水圧で後悔することがあります。現在は高圧タイプのエコキュートがありますが、過去には水圧が低いという意見が多くありました。高いシャワーの水圧が好みのときは、高圧タイプのエコキュートを選びましょう。
ここでは、それぞれのメーカーの高圧タイプのエコキュートについてご紹介します。
三菱の高圧タイプのエコキュート
三菱の高圧タイプのエコキュートは、ハイパワー給湯の技術を使っており、水圧が290kPaです。なお、通常タイプのエコキュートの水圧は180kPaであるため、ハイパワー給湯では1.6倍くらいの水圧になります。
パナソニックの高圧タイプのエコキュート
パナソニックの高圧タイプのエコキュートは、パワフル高圧で、水圧が280kPaです。パナソニックの普通のエコキュートの水圧は170kPaであるため、高圧タイプのものは相当水圧が高いでしょう。
ダイキンの高圧タイプのエコキュート
ダイキンの高圧タイプのエコキュートは、パワフル高圧給湯で、水圧が320kPaです。相当水圧が高いため、2階でお湯を使っても満足するでしょう。これ以外のダイキンのエコキュートは、水圧が170kPaになっています。
コロナの高圧タイプのエコキュート
コロナの高圧タイプのエコキュートは、高圧力パワフル給湯の技術を使っており、水圧が290kPaです。コロナの普通のエコキュートの水圧が190kPaであるため、高圧タイプのものは水圧が高いことがわかります。
日立の高圧タイプのエコキュート
日立の高圧タイプのエコキュートは、そのまま水道水の圧力が利用できる「ナイアガラ出湯」が搭載されています。水圧は最大500kPaで、シャワーはガス給湯機などと同じように爽快感が楽しめるでしょう。日立の普通のエコキュートは、水圧が190kPa〜290kPaになっています。水圧の高さを希望するのであれば、日立のエコキュートが最もおすすめです。
エコキュートを設置スペースで選ぶ
従来は、余裕が設置スペースにあるのであれば角型タイプ、余裕がないのであれば薄型タイプでした、しかし、制限がさらにある設置スペースに適したエコキュートもあります。
例えば、マンション向けなど、エコキュートを設置スペースの関係であきらめていた人にはおすすめでしょう。
より省スペース向けのエコキュート
三菱のコンパクト・エコキュートやエコキュート・ライトは、設置スペースが限定されている戸建てやマンション向けのものです。角型タイプと比較すると設置スペースが半分くらいであるため、狭小の都市部の住宅やマンションのパイプシャフトでも設置できます。
しかし、いずれも貯湯タンクの容量が180Lで、別の機種と比較すると半分以下であったり、エコキュート・ライトは給湯専用タイプであったりするために注意しましょう。
背が低いエコキュート
パナソニックのエコキュートのCシリーズは、背が従来のものよりも30cmも低くなっています。貯湯タンクユニットが高いために窓が塞がれる、壁面の出っ張りと干渉するなどのときでも、パナソニックのエコキュートのCシリーズであれば設置することができます。
しかし、貯湯タンクの容量には注意する必要があります。貯湯タンクの容量は、角型タイプの標準のエコキュートの370Lより少し小さい、300Lであるため、家族数が4人以上のときは物足りなくなることがあります。
スリムな横幅のエコキュート
薄型タイプのエコキュートは、設置スペースが角型タイプと違わないというデメリットがあります。しかし、コロナのエコキュートのスリムタイプは、これを80%近くまで省スペースにしたものです。
スリムであるにも関わらず、貯湯タンクの容量が460Lと大きく、機能が充実していることがメリットです。さらに、寒冷地仕様のエコキュートも準備されています。
エコキュートを年間給湯保温効率で選ぶ
石油給湯器やガス給湯器、電気温水器と比較すると、エコキュートは省エネ性能が非常に高いものです。しかし、エコキュートの中でも省エネ性能が低いものや高いものがあることは、案外と知られていません。
フルオートタイプのエコキュートの省エネ性能の目安は、機種ごとにメーカーが公表している年間給湯保温効率があります。年間給湯保温効率というのは、お湯をどの程度の電力で沸かして保温できるかを表示したものです。年間給湯保温効率が高いほど、消費電力が小さく優れた省エネ性能のエコキュートです。0.1年間給湯保温効率が高くなると、年間の電気代が1,000円くらい安くなると考えられます。
なお、年間給湯保温効率はエコキュートのフルオートタイプのときに使いますが、年間給湯効率は給湯専用タイプやオートタイプのエコキュートのときに使います。
また、それぞれのメーカーのエコキュートの年間給湯保温効率は、次のようになっています。
三菱のエコキュートの年間給湯保温効率
三菱のエコキュートの年間給湯保温効率は、2.7〜4.2です。年間給湯保温効率が高いエコキュートは、お風呂の残り湯の熱を回収するホットりたーんの機能が搭載されているPシリーズで4.0〜4.2ですが、ホットりたーんの搭載されていないSシリーズなども高い3.0になっています。
パナソニックのエコキュートの年間給湯保温効率
パナソニックのエコキュートの年間給湯保温効率は、2.7〜4.0です。ぬくもりチャージの機能が搭載されているプレミアムクラスのJPシリーズは高い3.9~4.0ですが、ミドルクラスやスタンダードクラスの中にも高い3.5~3.6の機種もあります。
ダイキンのエコキュートの年間給湯保温効率
ダイキンのエコキュートの年間給湯保温効率は、2.7〜3.6です。高い3.5〜3.6は最高峰モデルのXシリーズですが、これ以外にも高い3.3の機種も複数あります。
コロナのエコキュートの年間給湯保温効率
コロナのエコキュートの年間給湯保温効率は、2.8〜4.0です。プレミアムモデルは真空断熱材などを搭載することによって高い3.9〜4.0ですが、ハイグレードシリーズの中にも高い3.3の機種もあります。
日立のエコキュートの年間給湯保温効率
日立のエコキュートの年間給湯保温効率は、2.8〜4.2です。日立のエコキュートの「ナイアガラ出湯」の機能が搭載されている機種は4.1〜4.2、これ以外にも3.5の機種が複数あります。
まとめ
ここでは、エコキュートの選び方で悩まれている方へ、エコキュートの基本的な選び方についてご紹介しました。設置スペースや水圧、年間給湯保温効率を検討することによって、より自宅に適したエコキュートを選ぶことができます。
エコキュートについて悩んだときは、専門の業者に相談するのがおすすめです。ガス給湯器などからエコキュートに交換するときだけでなく、使い始めてから10年間をオーバーしたエコキュートを交換するときも、専門の業者は顧客に最も適した機種を紹介してくれます。
また、エコキュートを交換するときに補助金の申請を行ってくれるため、ぜひ一度専門の業者に相談しましょう。
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