【ブレーカーが落ちる原因と対策】

2020年7月20日


電気を使いすぎた時にはバチンと音がしてブレーカーが落ちて停電状態になってしまうことがあります。

もしも頻繁にブレーカーが落ちてしまうようなら何らかの対策が必要ですので、
ブレーカーが落ちる原因を把握して正しい復旧方法や対策を心得ておきましょう。

家庭に設置されているブレーカーには一般的に3つの種類があります。
それぞれの特徴とブレーカーが落ちる原因についてご案内させて頂きます。

アンペアブレーカー

電気を一度に多く使いすぎると落ちてしまって電気の供給がストップするのが、一般的にアンペアブレーカーと呼ばれるものです。
契約アンペア数は電力会社との契約で決まっていて、家庭の消費電力がそのアンペア数を超過したときにアンペアブレーカーが作動します。

アンペアブレーカーの外観は30A、40Aなどの大きなアンペア数表示と緑、灰、茶などのアンペア数による色分けが特徴になります。
アンペアブレーカーは電力会社が契約内容に従って独自に設置しています。

漏電ブレーカー

漏電ブレーカーは漏電を防止するための装置です。
漏電ブレーカーが切れるときは配線もしくは家電が漏電している可能性があります。

装置のそばに漏電ブレーカーと文字で記してあるのでどれがそうなのかはすぐにわかります。多くの場合はメインのスイッチの他にテスト・復旧用のボタンが付いております。

安全ブレーカー

同じ形のスイッチが複数並んでいるのが安全ブレーカーで各部屋のコンセントへ続く回路ごとに取り付けられている装置になります。
特定の回路で電気器具の故障によるショートが起きたり、許容電流を超えた電流が流れたりしたときに電気供給を停止致します。

その役割は10A~30Aの小電流回路を保護することにあります。
アンペアブレーカーと漏電ブレーカーの場合は作動すると家全体の電気が停電状態になりますが、安全ブレーカーが作動すると特定の部屋のみ電気供給がストップしてしまいます。

ブレーカーが落ちたときの復旧方法

アンペアブレーカーの復旧方法

アンペアブレーカーが落ちたときに使用していた電気器具・家電のうち、冷蔵庫などの常時使用しているもの以外のもののスイッチを一旦切り、次にアンペアブレーカーのスイッチを入にしましょう。

アンペアブレーカーは契約アンペア数を超えてしまったために一時的に落ちるものなので、適切な電気使用量になっていれば再び落ちることはないのです。

漏電ブレーカーの復旧方法

漏電ブレーカーの復旧は慎重に決められた作業を行う必要がございます。
どこかの回路で漏電していると考えられるので、漏電している回路を特定してその回路を切り離さなくてはなりません。

手順

すべての安全ブレーカー、アンペアブレーカー、漏電ブレーカーを切にします。
このとき漏電ブレーカーは入と切の間で止まることがあるので、しっかりと切にしてください。


次にまずアンペアブレーカーを入にして、続いて漏電ブレーカーも「入」にします。


続けて、安全ブレーカーを1つずつ入にしていきます。


安全ブレーカーを入にしたときに漏電ブレーカーが落ちたら、その安全ブレーカーの回路内で漏電していると考えられます。


落ちた漏電ブレーカーをもう一度入にして、上記で落ちた以外の安全ブレーカーを入にして復旧します。

漏電していると思われる回路については早急な点検が必要です。
業者に依頼して点検・修理をしてください。

安全ブレーカーが落ちたときの復旧方法

安全ブレーカーの復旧方法は基本的にアンペアブレーカーと同じです。特定の部屋で使っていた電気器具などのスイッチを一旦切ってから、安全ブレーカーのスイッチを「入」にしてください。

頻繁に落ちるときの対策

漏電ブレーカーがよく落ちる場合に限っては上述したように修理が必要なため、慎重に対応しましょう。
アンペアブレーカーや安全ブレーカーが頻繁に落ちる場合は基本的に電力の使いすぎが原因です。

同時使用電力と待機電力

同時に使用する電気器具などの数を減らして使用する電力量を抑えるのが基本です。

・電気ストーブ
・オーブン
・卓上IHクッキングヒーター
・食器洗い洗浄機
・炊飯器
・ドラム式洗濯乾燥機
・ドライヤー

これらはアンペア数が高いのでこれらのものを同時に使おうとするとブレーカーが落ちやすくなります。
使っていない電気器具や家電もコンセントがつながっているだけで待機電力を使用していることがございます。

待機電力は微々たるものですがブレーカーが落ちやすい場合は無駄に待機電力を消費していないかチェックしてみましょう。

契約アンペア数

気をつけていてもすぐにアンペアブレーカーや安全ブレーカーが落ちるという場合は、契約アンペア数が適切でない可能性があります。
現在30アンペアに設定されているのなら40アンペアにしてみるなど契約内容の変更を検討してみましょう。

家族が増えたり子供が大きくなったりすると使用電力量が増えてしまうものなので、そうした事情に合わせて契約アンペア数を見直すことも必要です。
ブレーカーがよく落ちるようになったという場合は電気の使い方を工夫するか、契約アンペア数の見直しをしましょう。

原因をしっかりと把握して漏電ブレーカーの復旧方法もしっかりと覚えておくようにしましょう。

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