エコキュートの電気代が気になる方へ
2024年1月16日
エコキュートの交換を検討している方は、どの程度の電気代なのだろうかなどと思っているのではないでしょうか。
ここでは、エコキュートの電気代が気になる方へ、エコキュートの電気代、電気温水器、ガス給湯器とエコキュートの光熱費の比較、エコキュートの電気代が高い要因、エコキュートの電気代を安くするコツについてご紹介します。
エコキュートの電気代
エコキュートは、大気中の熱エネルギーを利用してお湯を沸かす給湯器です。ガス給湯器よりもランニングコストが安くなるため、エコキュートに交換する方が近年は多くなっています。
ここでは、エコキュートの電気代についてご紹介します。
エコキュートの電気代は、1月あたり1,700円〜4,500円くらいで、地域によって違います。
エコキュートの主な地域の1月あたりの電気代は、パナソニックによると、次のようになっています。
東京電力エナジーパートナー地域は3,100円くらい
中部電力地域は2,100円くらい
関西電力地域は1,700円くらい
九州電力地域は1,700円くらい
なお、電気料金は、2023年7月時点のものです。また、エコキュートの電気代は、家族数や使い方などによっても違います。
エコキュートの電気代は時間帯によって違う
エコキュートの電気代は、お湯を沸かす時間帯によって違うことがあります。というのは、エコキュートに適した多くの電気料金プランは、電気料金が夜間に安く、昼間に高いためです。
エコキュートに適した電気料金プランで夜間の電気料金が安いのは、電力の需要が時間帯によって変わることが影響しています。昼間は多くの人が仕事をしており、多くの電気を世の中の人が使っているため、電力の需要が多くなります。
しかし、夜間はほとんどの人が仕事をしていないため、電気が余ります。そのため、安く夜間の電気料金単価を設定することによって、電力の需要を平準化しています。
このようなことから、夜間の電気料金単価が安いプランを契約しているときは、電気代がお湯を沸かす時間帯によって違います。
エコキュートの電気代はシーズンによって違う
エコキュートの電気代はシーズンによって違い、夏のシーズンよりも冬のシーズンの方が高くなります。夏のシーズンは、外気温と水温が高いため、お湯を沸かすときにそれほど電力を使いません。
しかし、冬のシーズンは外気温と水温が低いため、お湯を沸かすときに電力を多く使います。そのため、エコキュートの電気代は、冬のシーズンの方が夏のシーズンよりも高くなります。
電気温水器・ガス給湯器とエコキュートの光熱費の比較
光熱費は、電気温水器やガス給湯器よりもエコキュートの方が安くなります。
ここでは、電気温水器、ガス給湯器とエコキュートの光熱費の比較についてご紹介します。
電気温水器とエコキュートの光熱費の比較
エコキュートの光熱費は、電気温水器の4分の1くらいです。例えば、パナソニックによると、東京電力エナジーパートナー地域の電気温水器とエコキュートの年間の光熱費を比較すると、次のようになります。
エコキュートは20,400円〜54,000円くらい
なお、電気料金は、2023年7月時点のものです。いずれも電気でお湯を沸かす給湯器ですが、光熱費はエコキュートの方が大幅に安くなります。
ガス給湯器とエコキュートの光熱費の比較
エコキュートの光熱費は、ガス給湯器の3分の1くらいです。
例えば、パナソニックによると、東京電力エナジーパートナー地域のガス給湯器とエコキュートの年間の光熱費を比較すると、次のようになります。
エコキュートは20,400円〜54,000円くらい
なお、電気料金は、2023年7月時点のものです。光熱費は、ガス給湯器よりエコキュートの方が安くなります。
エコキュートの電気代が高い要因
エコキュートを使っている方の中には、光熱費がかえって高くなったと思っている方もいるようです。エコキュートは、電気でお湯を沸かすため、ガス代がかかりませんが、電気代がかかります。
エコキュートの電気代が高い要因としては、次のようなものが考えられます。
沸き増しを昼間に行っている
沸き増しを昼間に行うと、エコキュートの電気代が高いことがあります。沸き増しというのは、お湯を手動で満タンに沸かすことです。沸き増しを昼間に行うとエコキュートの電気代が高いのは、昼間の電気料金単価が高いためです。
そのため、夜間の電気料金単価が安いプランで契約していても、沸き増しを昼間に行うと、エコキュートの電気代が高くなります。
沸き上げ設定の時間が違っている
沸き上げ設定の時間が電気料金単価の安い時間帯と違っているときは、エコキュートの電気代が高くなります。電気料金単価が安い時間帯は、電力会社や電気料金プランによって違います。
そのため、夜間の電気料金が安いプランを契約していても、沸き上げ設定の時間が違うとエコキュートの電気代が高くなります。
例えば、電気料金単価が午後10時~翌朝6時に安いプランのときは、沸き上げ設定の時間が午後10時以降になっているかをチェックしましょう。
エコキュートの機種が古い
エコキュートの機種が古いときは、電気代が高くなります。というのは、エコキュートの機種が古いときは機能が充実していなく、十分な省エネ性能ではないためです。
最も古い機種のエコキュートは、2001年製で、機能が最新タイプのものとは違っています。
例えば、沸き上げ時間が設定できないエコキュートもあり、お湯を安い電気料金単価の夜間に沸かすことができないこともあります。
また、最新タイプのエコキュートの方が、貯湯タンクユニットの断熱性能も優れています。このようなことから、エコキュートの機種が古いときは新しいものに交換する方がおすすめです。
エコキュートの電気代を安くするコツ
ここでは、エコキュートの電気代を安くするコツについてご紹介します。
設定モードを有効に利用する
エコキュートの電気代を安くするためには、設定モードを有効に利用するのがおすすめです。
例えば、旅行や帰省などで長期間家を留守にするときは、休止モードを利用しましょう。休止モードを利用することによって、沸き上げを止めることができます。
また、省エネモードを利用するのもおすすめです。省エネモードは、どの程度お湯を過去2週間に使ったかということを学習して、お湯の量を自動で沸かしてくれるものです。
省エネモードを利用すると、必要な分だけのお湯の量を沸かすためにエコキュートの電気代が安くなります。
お湯を使わない日には昼間の沸き増しを止める
エコキュートの電気代を安くするためには、お湯を使わない日には昼間の沸き増しを止めるのがおすすめです。昼間の沸き増しは、お湯を使わない日には止めましょう。
自動沸き増し機能がエコキュートには搭載されているため、貯湯タンクユニットの中のお湯が少なくなると自動的に沸き増しします。
そのため、余計にお湯を沸かすようになり、エコキュートの電気代が無駄にかかります。お湯を使わない日は、沸き増しを止めましょう。
ピークカット設定を行う
エコキュートの電気代を安くするためには、ピークカット設定を行うのがおすすめです。ピークカット設定を行うと、エコキュートの電気代が安くなります。ピークカット設定というのは、沸き上げを電気料金単価が高い時間帯に行わないようにするものです。
夜間の電気料金単価が安い電気料金プランで契約しているときは、沸き上げをこれ以外の時間帯に行うとエコキュートの電気代が高いことがあります。
そのため、ピークカット設定を行うことによって、昼間の高い電気料金単価の時間帯に沸き上げを行うことがないため、エコキュートの電気代が安くなります。
高温足し湯を使う
エコキュートの電気代を安くするためには、高温足し湯を使うのがおすすめです。高温足し湯というのは、貯湯タンクユニットの中のお湯を直接お風呂に入れるものです。
お風呂のお湯を温めるときは、追いだきする方もいるでしょう。追いだきは貯湯タンクユニットの中のお湯の熱を利用してお風呂のお湯を温め直すため、温度が低くなります。
そのため、お湯を再度沸かすときに電力が必要になるため、エコキュートの電気代が高くなります。しかし、高温足し湯を使うと、貯湯タンクユニットの中のお湯をお風呂に足すのみであるため、エコキュートの電気代が余計にかかりません。
電気料金プランを見直す
エコキュートの電気代を安くするためには、電気料金プランを見直すのがおすすめです。契約している電気料金プランによって、基本料金や電力量料金などが違います。ライフスタイルに適していない電気料金プランを契約していると、エコキュートの電気代が高いことがあります。
お湯を沸かす時間帯がエコキュートは設定できるため、安い電気料金プランを選びましょう。夜間電力が適用される時間帯や夜間と昼間の電気料金単価の違いをチェックし、相性がエコキュートといい電気料金プランを選ぶことによって、現在よりも電気代を安くできることがあります。
自宅に適したエコキュートを選ぶ
エコキュートの電気代を安くするためには、自宅に適したものを選ぶのがおすすめです。一見すると、貯湯タンクの容量が大きいエコキュートの方がお得であると思うでしょう。確かに、貯湯タンクの容量が大きいエコキュートは、昼間の沸き上げが少なく、湯切れの発生もなくなります。
しかし、余分に沸き上げするため、エコキュートの電気代が余計にかかります。一方、貯湯タンクの容量が小さいエコキュートは、昼間の沸き増しが多くなるため、電気代が高くなります。
そのため、家族数に適した貯湯タンクの容量のエコキュートを選びましょう。
家族数に適した貯湯タンクの容量の目安は、次のようになります。
家族数が3人~5人のときは370L
家族数が4人~7人のときは460L
なお、多めにお湯を使うときは、家族数を+1人としてください。
ライフスタイルを見直す
エコキュートの電気代を安くするためには、ライフスタイルを見直すのがおすすめです。エコキュートの電気代がライフスタイルの変化によって高くなったときは、行動を見直しましょう。
最も適した電気料金プランに変えたときは必要ありませんが、少し行動を変えるのみで、エコキュートの電気代が安くなることがあります。
例えば、入浴する時間帯を変えるのみで、エコキュートの電気代が安くなることがあります。電気代が高い時間帯と安い時間帯を意識して行動すると、家全体の電気代も安くなるでしょう。
給湯温度、保温温度の設定を見直す
エコキュートの電気代を安くするためには、給湯温度、保温温度の設定を見直すのがおすすめです。給湯温度の設定が高いと、水をその温度まで温める必要があるため、エコキュートの電気代が高くなります。
エコキュートの電気代を安くするためには、給湯温度の設定を50℃くらいにしてください。また、家族が入浴する間隔は、できるだけ短くしましょう。保温設定をするとお風呂のお湯の温度は維持できますが、エコキュートの電気代が高くなります。どうしても入浴する間隔が空くときは、保温温度の設定を見直ししてください。
シーズンごとに沸き上げるお湯の量の設定を見直す
エコキュートの電気代を安くするためには、シーズンごとに沸き上げるお湯の量の設定を見直すのがおすすめです。一般的に、お湯を使うのは冬のシーズンが多くなり、夏のシーズンが少なくなります。
そのため、冬のシーズンはお湯が足りなくなって、逆に夏のシーズンはお湯が余るようになります。沸き上げるお湯の量をエコキュートは設定できるため、シーズンによって見直し、無駄なく沸き上げるようにしましょう。
エコキュートの適切な環境を維持する
エコキュートの電気代を安くするためには、適切な環境を維持するのがおすすめです。正常にエコキュートが運転できるように、適切な環境を維持することも大切です。
例えば、ヒートポンプユニットは、大気中の熱エネルギーを利用してお湯を沸かすため、吸込口や吹出口を塞いだり、周りに物を置いたりすると、正常に運転ができなくなります。
トラブルや余計な電力消費の要因になるため、ヒートポンプユニットの周りには物を置かないようにしてください。
まとめ
ここでは、エコキュートの電気代が気になる方へ、エコキュートの電気代、電気温水器、ガス給湯器とエコキュートの光熱費の比較、エコキュートの電気代が高い要因、エコキュートの電気代を安くするコツについてご紹介しました。
エコキュートは、ヒートポンプの技術を利用してお湯を沸かすため、光熱費が電気温水器やガス給湯器に比較して安くなります。
また、エコキュートは、二酸化炭素の排出がないため、地球温暖化防止にも役に立ちます。エコキュートの電気代は、モードを使い分けたり、ピークカット設定を利用したりすることによって、より安くなります。
エコキュートをこれから交換する方やすでにエコキュートを使っている方は、ぜひ参考にしてください。
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